重大な問題がある結婚相手の例2
結婚相手として大きな問題のある人物の類型を順番に解説していきます。
二番目はDV常習者。
配偶者や子供を傷つけ、最悪の場合は死に至らせることもある危険人物です。
絶対に結婚を許してはなりません。
DVの種類
DVはDomestic Violenceの略で「家庭内暴力」と訳されますが、その形態は普通の「暴力」だけに限定されず、多様です。
社会的隔離 |
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身体的虐待 |
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心理的虐待 |
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DVの心理
DVの加害者は多くの場合、DVが悪いこととは思っておらず、「しつけ」とか「当然の権利」と考えています。
星野仁彦著『発達障害に気づかない大人たち』(祥伝社新書)によれば、発達障害や自己愛性パーソナリティ障害の場合も多いそうです。
一方、被害者もDVを肯定しようとする心理がしばしばみられます。
「私が悪いから」とか「愛してくれているからこそ、殴られた」とかです。
一種の洗脳状態とも言え、長く続くと普通の物の考え方ができなくなっていきます。
DVは段階が進むと傷害や殺人にまで行きつきますが、そこまで行かなくても被害者の体と心に深い傷を残すのです。
こういう傾向を持つ相手との結婚は絶対に阻止すべきです。
DV傾向の調査
犯罪歴や診療歴を調べるのは違法ですが、合法的な聞き込み調査で判明することもあります。
以前の住所の近隣の人が「しょっちゅう暴行の騒音と叫び声が聞こえた」とか、「相手が救急搬送されたことがある」と証言するなどです。
現在の交際の中ですでにDVを受けているのではないかと疑われるなら、デートを行動調査(尾行と隠し撮り)してみる方法もあります。
子供への暴力にも注意
最近の報道では、シングルマザーの連れ子が、再婚相手や交際相手に虐待死させられる事件の報道が相次いでいます。
鹿児島県出水市女児虐待事件
2019年8月29日、鹿児島県出水(いずみ)市のアパートで、大塚璃愛來(りあら)ちゃん=当時(4)が同居する男に殴られ、8月28日に亡くなった事件。
全裸で自宅外に放置されるなどの虐待を周辺住民も見かけており、県警は通算4回も保護して児童相談所に通告していたが、児相は適切な対応を取らなかった。
目黒女児虐待事件
2018年3月に東京都目黒区で度重なる虐待を受けていた船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)が死亡し、女児の両親が逮捕された事件。
再婚は2016年で、香川県で暮らしたが、周辺住民の通報を受けて、児童相談所が女児を一時保護した。
その後、東京都に引っ越したが、児童相談所の指導は頑なに拒否した。
転居後に父親の虐待はエスカレートし、3月2日に救急搬送され、同日夜搬送先の病院で死亡した。
司法解剖の結果、重度の凍傷や内臓萎縮など、悲惨な身体状況が確認された。
母親は、子供を守る措置を取らなかった理由を「夫に逆らえば、自分の身が危うくなると思ったから」と答えた。
野田小4女児虐待事件
これは実の父親による虐待死事件。
2019年1月に千葉県野田市で栗原心愛(みあ)さん=当時(10)が自宅浴室で死亡。
父親は痣が見えにくい腹部に集中的に殴打を加え、睡眠を取らせなかったり、関節技をかけたり、常軌を逸した暴行を加え続けていた。
さらに、自室に閉じ込めてトイレに行かせなかったり、暴行の様子をスマホで撮影したりもした。
母親は父親の虐待に協力していたことを認めている。
止めてもきかないし、自分も暴力を受けるので、協力するうちに虐待に慣れてしまっていたという。
どうやったら幼い子供にこんなひどいことができるのかという凄惨な事件のオンパレードです。
一説によると、男性は自分に自信がなく、親としての役目を果たしきれない時に、子供への暴力に向かいやすいといいます。
シングルマザーの娘に再婚相手が現れるのはうれしい話ですが、自分一人食べていくのがやっととか、無職の男ではとてもこの危険が大きいわけです。
また、職業や収入に問題がなくても、以前の妻や子供に暴力を振るっていた男なら、必ずまたやってしまいます。
以上のような種類の男との結婚を許したら、孫は残酷な殺され方をし、娘は虐待の共犯者にされかねないわけです。
何らかの疑いを抱かせる相手なら、結婚調査でしっかり身辺を洗った方がいいと思います。