業界No.1のプロに聞く結婚調査の動向
プロ探偵の結婚調査とはどんなものなのか?
このたび、原一探偵事務所の結婚調査担当者に取材できたので、お届けします。
同社は創業43年・全国18拠点の業界最大手。
取材日時は2018年2月16日、場所は同社の本社でした。
高野上級アドバイザーの紹介
私: 高野さんは上級アドバイザーという耳慣れない役職ですが、その役割を教えてください。
高野: 原一は行動調査(尾行と隠し撮り)と聞き込み調査の両方が得意なことが強みです。
依頼者様のニーズを聞き取り、どんな調査を組み合わせていくのが最適か考えて、提案する役割です。
私: 何をどういう方法で調べるか、全体の調査設計をするということですね。
依頼者が何を一番心配して調べてもらいたがっているかに注意しながら。
いわばプロデューサー、コーディネーター、プランナー的な?
高野: まあ、そうです。
廃れる旧タイプの結婚調査
私: 最近の結婚調査の動向を教えてください。
高野: まず、昭和の時代まで結婚調査(婚前調査)は広く行われていました。
調査内容は、結婚相手当人の評判もありますが、実家の事情に重きが置かれていました。
昔は結婚相手当人の事がよくわからないということは少なかったのです。
例えば、古くは親戚・知人の紹介によるお見合いが中心でした。
戦後に恋愛結婚の比率が上がっても、相手は同じ地域・学校・職場などで知り合うケースが多かった。
相手当人のことはだいたいわかっているので、調べたいのは主に親兄弟のことだったのです。
調査手法は、戸籍謄本の取得と聞き込みでした。
こういう古いタイプの結婚調査は、時代が進むにつれて廃れていきました。
理由はいくつかあると思います。
まず、知りたいことと調査手法にズレが出てきた。
例えば、今日では昔と比較にならないほど多様なコミュニティが作られ、ネットで知り合うことも増えています。
以前なら出会うはずのない人と出会って結婚する機会が増えました。
相手の職業にしても、IT関係など親世代がイメージできないものが増えました。
それで、知りたいのは相手の実家の事より先に、まずは相手当人のこと、という場合が増えてきたと思います。
また、探偵が聞き込みなどしても、まともに答えてもらえないことが多くなってきたこともあります。
古いタイプの結婚調査では、本当に知りたいことが調べられなくなっていったのです。
とどめを刺したのが2006年(平成18年)施行の個人情報保護法です。
限られた例外を除いて、第三者は戸籍情報の請求ができなくなりました。
今も悪徳司法書士と結託し、戸籍情報を違法に入手して結婚調査を行う探偵社・興信所はあります。
しかし、まあ絶滅危惧種です。
戸籍情報を入手すれば依頼者も違法行為に問われるリスクがあります。
しかもそんなリスクがある割に、戸籍謄本を見ても大したことがわからない場合が多い。
早い話、全然割に合わない調査なのです。
私: なるほど。それで、原一さんが現在提供している結婚調査は、従来のものとは違う、と?
高野: 全然違います。
当社は行動調査という手法で相手当人の生活ぶりをリアルに切り取ってくるのが得意です。
聞き込みも昔の素朴なやり方ではなく、情報がよく取れて発覚リスクも少ない、洗練された方法です。
依頼者様にはご満足いただいており、需要も伸びています。
が、それについてはもう少し後で説明します。先に説明したいことがありますので。
私: わかりました。
結婚調査の目的の変化
高野: 今、古いタイプの結婚調査が廃れてきたという話をしましたが、ユーザーの側でも結婚調査の位置づけが変わってきました。
昔は、「安心を買う」イメージでした。
調査の目的や何を調べるのかが曖昧なまま、探偵におまかせで依頼するケースも多かった。
私: 「当人も親も大丈夫そうだけど、念のため一応調べとくか」みたいな感じでやってましたね。
高野: 今は、「不幸な結婚を避ける」のが目的になってきています。
もっというなら「結婚を思いとどまらせる説得材料を入手する」のが目的の場合さえあります。
人口動態統計では近年、少子化・晩婚化で結婚件数が減っているのに離婚件数は増えています。
つまり、離婚で終わる結婚を目にする機会が身の回りで増えているわけです。
結婚調査の目的の変化の背景には、こうした環境変化もあると思います。
私: 結婚調査を依頼する人は、昔より切実なケースが増えているわけだ。
結婚調査の役割
高野: 私は調査が仕事なので依頼をもらえればとにかくうれしいですが、客観的にはすべての縁談に結婚調査が必要とは思いません。
しかし、次のような場合は結婚に進む前に事態をはっきりさせるべきだと思いませんか?
相手当人について懸念がある
- 経歴が嘘のような気がする。
- ちゃんと勤めていないのではないか?
- 相手の職業の内容が理解できない。
- 娘の話だと遊ばれている気がする。まさか既婚者?
- 堅気と思えない。反社会勢力と交流?
- 時折、粗暴な面を見せ、DVが心配。
- ギャンブル好きの遊び人に見える。
- 離婚歴が多すぎる。理由は?
相手の親に懸念がある
- 失礼な応対をされた。非常識なモンスターでは?
- 自分たちの話を一切しない。謎の人たち。
どれも結婚してからでは取り返しのつかないことになる可能性がある兆候です。
もし、100%ではないけれども、かなりの精度で真実を確かめられる調査があるなら、やるべきだと思いませんか?
私: こんな疑いがあるなら、私だったらとても前に進めません。
高野: それで、実際に結婚調査を実施して次のようなことがわかったとします。
相手当人について判明した事実(例)
・大学に確認したところ、当人が在籍した記録はなかった。
・会社には行っておらず、連日昼前に部屋を出て、パチンコ屋に入り浸っている。
・3日間の行動調査中、1日は若い女性と会って、ラブホテルで一夜を過ごした。
(以上、撮影日時・場所の入った写真記録あり)
・以前に勤務していた会社の同僚から、「無断欠勤を繰り返し、上司と喧嘩して辞めた」との証言を得た。
相手の親について判明した事実(例)
・子供が小学生の時は給食代の支払いを拒否し、たびたび学校に怒鳴り込んでいた。
・有名なモンスターペアレントだった。
(同級生の親の証言)
・ゴミ出しのルールを守らず、たえず近所トラブルを起こしている。
・赤ちゃんの泣き声がうるさいと隣の家のドアを真夜中に激しく叩いて怒鳴り、警察を呼ばれたことがある。
(以上、近所の人の証言)
・実家の庭先にはゴミが積み上げられている。
・飼い犬がいるが、病気のまま、世話もされずに放置されており、悪臭を放っている。
(写真あり)
私: これはひどい。
高野: わかりやすくするためにひどい例を作りましたが、実際にこういう事も時々あります。
私: こんな相手と絶対に結婚させられない!
高野: 次に、結婚を思いとどまらせる場合を考えてみましょう。
親が「これは絶対ダメだ」という確信を持っていても、説得するには証拠が要ります。
子供が恋で盲目になり、相手を信じ切っている時。
「最後の結婚チャンス」と思い詰めている時。
親が何を言ったところで聞くものではありません。
しかし、さっき挙げたような証拠を収録した調査報告書を見せた場合はどうですか?
私: それはさすがに目を覚ますかもしれない。
高野: これこそ、原一の結婚調査の目指すところです。
結婚の重大な懸念を解明し、ダメな時は結婚断念の客観的な説得材料を提供するということです。
これは旧タイプの結婚調査では果たせません。
法を犯してまで戸籍謄本を入手しても、相手の親がゴミ出しのたびに揉めているモンスターかどうかはわからないのです。
しかし、そういう事こそが知りたいことでしょう?
聞き込みでも従来のような原始的なやり方ではわからない可能性が高い。
トラブルに巻き込まれるのが嫌で、当たり障りのない答えをする人がほとんどだからです。
私: ええ、そう思います。しかし、調査した結果、特に問題が見つからない場合もあるでしょう?
高野: そうです。数からいえばそちらの方が多いでしょう。
でも、次のような事実が確認された場合、調査はムダだったと感じるでしょうか?
相手当人について判明した事実(例)
・大学に問い合わせて卒業が確認された。
・当人が言っていた会社に毎日定時に出勤しているのが確認された。
・退社は平均7時で、週に数回フィットネスジムに行くほかはまっすぐ帰宅している。
・調査期間中に女性を含む友人との飲み会があったが、一人で帰宅した。
・居住しているマンションの部屋にほかの人の出入りはなかった。
(以上、写真記録あり)
・同僚・友人などへの聞き込みでは「親切」「動物好き」「ゆずのファンで歌がうまい」といった意見が聞かれた。
相手の親について判明した事実(例)
・父親は電化製品メーカーに勤続25年で、現在は総務課長。
・周囲の評判は「生真面目・几帳面・気が小さいがいい人」
・母親は茶道を習っており、近くの河川敷ウォーキングが日課。
・その川の清掃イベントにはボランティアとして毎回参加している。
・築15年4LDK2階建ての持ち家に、両親と父方の祖母の3人暮らし。
・近所の評判は「町内会長の番が回って来た時は、地蔵盆をちゃんと仕切った」など。
私: これなら「この結婚は大丈夫」と安心して進めますね。
心配事があって頼んだ調査の結果がこれなら、ムダだったとは思わないでしょう。
高野: そのはずです。
私: 要するに、依頼者が本当に知りたいこと、結婚の可否の判断に本当に役立つことを調査するということですね?
高野: そのとおりです。
さあ、これで準備ができたので、いよいよ当社の結婚調査がどんなものか説明します。
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