告知は慎重に判断すべき
調査に対する価値観の差は大きい
結婚調査、婚前調査と呼ばれるものについての認識は、人によって驚くほど違います。
田舎の年配の人はごく当たり前のことだと思っている人が多いです。
特に一定の資産があるような層や名家と言われる家系の人はそうです。
一方、都会の人の中には結婚調査を嫌う人も多いです。
結婚する相手を黙って調べるなんて、卑怯で不誠実だ。
差別への加担にもつながる、陰湿で時代遅れな田舎者の慣習。
進歩的でリベラルな価値観の人はそう考えることが少なくありません。
調べられて何の不都合もない家柄でも、そういう人はたくさんいます。
まして、田舎の名家の側が都会の母子家庭を調査したような場合は、「見下された」と激怒させる危険が大きいです。
調査告知はリスクも伴う
このように結婚調査に対する価値観はバラバラですから、不用意に調査事実を告知すると大変なトラブルが発生する危険もあります。
ネット上の相談サイトではそういう話がたくさん出ています。
当たり前のことだと思って、また正直でありたいから調査したことを知らせた。
すると相手が激怒して破談の危機に直面している。どうしたらいいか?
こうした問い合わせです。
回答者の答えはバラバラで、白熱した論争のような状態になっています。
- 結婚調査なんて当たり前のこと。これで怒るようなら社会階層が違うから結婚しない方がよい。
- 結婚調査をするような陰湿な姑とうまくいくはずがない。結婚しない方がよい。
- 調査事実を告げたらトラブルになる可能性を予測できないのは、想像力の欠如。
両家がこんな言い合いをするような状況に突入してしまわないよう、注意してください。
双方が調査を肯定する価値観を持っていることが明白でない限り、基本的に調査事実を告知していいことは何もないと思います。
調査の是非は2つのリスクのバランスの問題
相手に不安がある時には調査しないで結婚に進むことにはリスクがあります。
一方、調査をかけたことが相手に知られた場合、相手を怒らせるリスクがあります。
調査の是非は結局、このリスクのどちらが大きいかという問題だと思うのです。
相手がよさそうな人で特に問題もないなら、わざわざ結婚調査をする必要はないと思います。
しかし、重大な懸念があるなら、やはりすべきなのです。
そして、調べて何もなければ、相手に言う必要はありません。
そして自分たちも調査した事実自体を忘れて、ただ幸せになればいいのです。